今日は
Warranwood Primary School の視察に行って来ました!小高い丘の上、住宅地の真ん中にあるあたり、昨日訪れた
Greenhills と共通していました。この小学校では外国語教育の一環として日本語が教えられているということで、授業を見学してきました。
(ビクトリア州のスタンダードを定める VELS では小学校からの LOTE ( (Language Other Than English) ) 教育を必修としています。どの言語を学ぶかは学校の自由ですが、日本でも小学校から英語を導入する動きがあるので、参考になるかもしれませんね。)

小学校の正面入り口。
芝生のベンチが落ち着いていいですね〜。

中庭で遊ぶ子供たち。
いろんな年代の子供たちが入り乱れて遊んでいて、微笑ましいです。

運動場が充実しているこの学校。
芝のでっかいグラウンドのほかに、バスケットコートやテニスコートが!
休み時間終了のチャイムぎりぎりまで必死に遊んでいました。
日本語クラスではPrepクラス(準備学級のこと。オーストラリアでは1年生に上がるまえ、幼稚園の年長段階から小学校に通うのが一般的です)を対象に、折り紙や塗り絵、“Walking around the room” “Chicken, chicken, goose” などのゲームを通じて色を覚える授業を見学しました。どれも、子供たちが楽しみながら色を覚えられるように工夫されていて、見ていてとても感心しました。まさにアイディアの宝庫ですね。
※Walking around the room・・・「だるまさんが転んだ」のように、リズムに合わせて教室を歩き回り、リズムが止むと動きを止めます。そこで先生が “Point to aka!” と指示すると、生徒が一斉に教室内の赤いものを指差します。
※Chicken, chicken, goose・・・生徒が輪になって座り、一人の鬼がその輪のまわりを歩きながら一人ずつの肩を叩いて “Chicken” とか “Goose” と言うのですが、”Goose” と言われた人は立ち上がって鬼を追いかけなければなりません。鬼が一周して空いている席に座るまでに追いついて、タッチできればセーフ。間に合わなければその人が新たな鬼となります。授業ではこれを “aka, aka, murasaki” といった感じで行っていました。
生徒達は程度の差こそあれ、みんな先生のほうを向いて、課題に取り組んでいました。今年の5月からこの学校で日本語を教えているという大学生のツトムさんも、「子供たちはとても素直です」と仰っていました。
また、先生方の指導の仕方がとても上手だと思いました。決して生徒を否定することなく、生徒がきちんとマナーを守ったらそのことを褒めるのを忘れません。例えばざわついているクラスに対して “Thank you for your good manner!” と言ってマナーを守ることを気づかせ(ここで生徒を否定するでもなく、指示するでもないところがすごいですね→注)、生徒達が静かになったら “What a good class this is!” と褒めたたえます。あるいは、態度のよい子供から順番に次のアクティビティに移れるようにして、騒いでいる子も周りが次々と次の活動に移るのを見て静かになる、というような工夫もこらしています。
(注:「○○しなさい」という注意を与えることももちろん多いです。決して指示をしない、ということではありません。)
他にも3,4年生の Performing Art の授業を見学しましたが、こちらでは生徒達が劇を演じながら地球環境の大切さについて、セリフや振り付けを通じて学んでいました。また、授業のテーマをそもそも生徒に決めさせるような授業も行っているそうです(とはいえ、science といった大まかな方向は与えられていますが)。このように、オーストラリアの小学校ではあの手この手で子供の関心を引き出そうとしています。
特に5,6年生から中学生にかけては、学習から関心が離れやすい時期であるという研究調査があるようで、先生達は生徒のモチベーションアップに必死のようです。
(オーストラリアではこのようにデータに基づいた研究調査の結果を常に現場にフィードバックしています。日本のようにアカデミックと現場の乖離があったり、数値化を気にするあまり適切な評価を下せないという事態が起こらないようになっているのですね。)
そして小学生のうちに自ら学ぶ意欲、習慣を身につけさせることで、中学生以降は教科ベースの教育に身をおくことになりながらも、生徒は主体的に勉強に取り組めるようになるそうです。三つ子の魂百まで。大げさかもしれませんが、生涯学習の姿勢はとにかく早いうちに身に着けてしまわないと、知識はいつでも増やしたり、アクセスしたりできるようになりますが、学ぶ態度はなかなか一朝一夕に身につくものではありません。
今日も学び多き一日となりました。遠い異国の地で頑張っている日本人の先生方を応援しつつ、日本でもどうすれば生徒に常に学び続けてもらえるようになるか、考えていきたいと思います。

最後に、インターンのツトムさんとパシャリ!
これからも頑張ってくださいね〜。

玄関にあったこの大きな看板は、ツトムさん製作だそうです。
オーストラリアと日本、いつまでも仲良くしたいですね!
(written by R2)
posted by ideamix at 19:26|
教育像の探求
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