2008年12月21日

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2008年12月19日 12:35 - 2008年12月20日 2:00

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2008年12月05日

科学的リテラシーに関する調査結果(その4) - PISA 2006 Executive Summary 日本語訳&要約

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自己効力感

生徒の科学への興味を調べることを目的とした、「自己効力感」と「科学の成績」の関係を調べた結果があります。自己効力感とは、ある行動や課題を「自分が達成できる」という信念または自信を示すものです。

次の表は以下のA、B、Cの設問を「簡単に、または少しの努力で解答できる自信がある」と回答した生徒の割合です。

  • A:地震発生頻度がなぜ地域によって違うのか説明しなさい。
  • B:病気治療のために抗生物質がどのような役割を果たしているか記述しなさい。
  • C:火星上の生命の可能性を理解するために、新たな証拠をどのように役立てることができるか記述しなさい。

PISA2006_science_literacy4.jpg

一般的に「科学への自己効力感」が高ければ高いほど、「科学の成績」も良いという結果が出ましたが、日本は科学の成績が平均点を上回っていたのにもかかわらず、科学の自己効力感が他国と比べて極端に低いという結果が出ています。

科学への興味

最後に「科学への興味」を測定するための、4つの設問に対する回答状況をご紹介します。

  • A:人体の生物学に対する興味
  • B:科学者が実験を行う方法に対する興味
  • C:科学的説明をする上で必要な事柄に対する興味
  • D:植物の生物学に対する興味

PISA2006_science_literacy5.jpg

この調査からは日本の生徒の「科学への興味」が比較的低いことが分かります。

科学的リテラシーに関するまとめ

科学の重要性を生徒に認識させることや、「科学への自己効力感」を上げること、科学の興味を引き出すような教育に今後注目すべきだと思いました。

(その1) | (その2) | (その3) | (その4)

(written by Sukekawa)

■関連リンク
堀川高校の探究活動(スーパーサイエンスハイスクール指定校)
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科学的リテラシーに関する調査結果(その3) - PISA 2006 Executive Summary 日本語訳&要約

(その2)はこちら

科学に対する態度

PISAでは「科学に対する態度」や「科学能力を日常生活で必要だと認識すること」は、個人の科学の教養を構成する重要なポイントだと考えられており、それらを把握するために次の4つの事項を調査しています。
  • 科学探求
  • 科学学習者としての自信
  • 科学に対する興味
  • 資源や環境に対する義務への思慮

結果として分かったことは家庭の経済力が高い生徒は、科学に対する興味が大きいということでした。また、両親が科学に関係した職業に就いている生徒は、より明らかな好成績を修めました。

意欲や態度は科学において特に重要ですし、また科学は今日の社会や経済で大きな役割を果たしていますが、学校で生徒たちはあまりやる気をもって取り組んでいないようです。

科学学習に関する事柄で注目すべきことは、次の3点になります。
  • 科学学習の継続した努力は公的支援に関わっており、支援の度合いによって市民の科学や技術に対する態度は左右されている。
  • 科学的、技術的進歩は人々の生活に密接に関わる重要な影響を与えている。
  • 科学に特化した人材を供給するには、科学に興味を抱く人々の一定した確保が必要で、15歳のときの科学に対する態度は、科学学習を継続し、将来、科学に関する職業に進むかどうかに影響している。


科学に対する価値観

科学に対する価値観を調べるために、科学に対する価値観を問う以下のA〜Cの質問に対して調査が実施されました。

  • A:科学は身の回りの事象を理解する上で役に立つ。
  • B:大人になったら様々な方法で、科学知識を活用する。
  • C:学校外で科学を活用する機会は多い。

PISA2006_science_literacy3.jpg

調査の結果、各設問に対して「YES」と回答した日本の生徒の割合が低く、日本の生徒の科学に対する価値観が低いことが明らかになりました。

(その4)に続く

(written by Sukekawa)
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科学的リテラシーに関する調査結果(その2) - PISA 2006 Executive Summary 日本語訳&要約

(その1)はこちら

科学の能力測定

PISAにおける科学能力の評価は、次の4つの科学の教養をベースとした事項によって測定されました。
  • 科学知識を持ち、その知識を基に疑問を認識、新しい科学知識を得て、科学に関する事象を証拠に基づいて説明できること。
  • 科学の特徴を人間の知識や探求として理解していること。
  • 科学や技術がどのように物質的、知的、文化的環境を形作っているかを認識していること。
  • 思慮深い市民として、科学に関する出来事に科学の知識を活かして関わること。

PISA2006では、日常生活で目にする科学の問題に基づいて、108問の様々なレベルに渡る問題を提示しました。文章や図表中に示された科学に関する問題ひとつにつき、複数の問題が出され、自分の言葉で回答するような問題がほとんどを占め、結果や思考の過程を説明させる問題もありました。

科学の成績

高い科学技術を備えた労働力の確保は、経済発展のために欠かせません。国として基本的な科学の競争力を持っているということは、一般的に新技術を取り入れるうえで重要とされており、高いレベルの科学競争力は新技術や革新を生み出すために必要です。

特に先端技術と密接に関わっている諸国は、経済成長や社会経済的発展のために高技術を持ち合わせた労働者が必要なので、PISAでも経済界の需要に答えるべく、高レベルに達した生徒の評価に焦点をあてました。

成績は最も良い成績からレベル6〜1という順に区分されています。
  • レベル6の生徒は全体のうち1.3%で、この生徒たちは科学知識や日常生活の様々な複雑な状況に関する知識を認識、説明、適用させることができました。
  • レベル5の生徒は9%で、科学の探求について充分な成熟した能力を持っており、科学の問題で知識と洞察力を適切に組み合わせることができました。
  • レベル2の生徒は19.2%、レベル1の生徒は5.2%でした。

科学で低成績の生徒が多いという結果の場合、国内で科学の人材を確保できないということだけではなく、市民が社会や労働市場に参加する能力が低いというデメリットにつながります。

PISA2006_science_literacy2.jpg

(その3)に続く

(written by Sukekawa)
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科学的リテラシーに関する調査結果(その1) - PISA 2006 Executive Summary 日本語訳&要約

弊社が行っている教育像の探求の一活動として、世界的に注目を集めているPISA2006年度の結果(PISA 2006 results- Executive summary)を日本語訳し、要約しました。
今回は、Exective Summaryの3〜30ページまでの科学的リテラシーに関する調査の結果について見ていきます。

PISAとは

PISA(Programme for International Student Assessment)とは、15歳の学生の知識と能力を測るため、経済協力開発機構(OECD)によって3年毎に行われる国際学習到達度調査です。PISAはOECD加盟国ごとの国際比較を通して、国際的教育知識の推進を行っています。

2006年度は56カ国から40万以上の生徒が参加し、世界の90%の経済を占めたことになりました。PISAの問題には、科学、読解力、数学が含まれており、2006年度は科学リテラシーに関しての調査が重点的に行われました。

科学的リテラシー

今、科学の知識はこれまでにない注目を集めています。それは科学は人々の生活と関係しており、科学を理解することで人々の目標達成へと結び付けることができるからです。

PISA2006_science_literacy.gif

PISA2006の結果を見てみると、フィンランドにおける科学の成績は平均563点であり56カ国中1位となりました。一方、日本においては平均531点であり56カ国中5位でした。

このPISAの点数は、世界の平均を500点として算出されており、日本は平均点を上回っていますが、PISA2000で2位、PISA2003で1位だったということを考慮すると、科学の能力低下が懸念されます。

なお科学的リテラシーの場合、数学や読解力と違って性別による大きな点数の違いはありませんでしたが、女性は科学的根拠を認識するのが得意なのに対し、男性は科学現象を説明するのが得意という差異が見られました。

(その2)に続く

(written by Sukekawa)
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