クラス分け
OECD加盟国で14%の生徒は全ての教科で能力別クラス分けがされており、54%の学校は一部の教科で能力別クラス分けをしていました。一部の教科で能力別にクラス分けをした学校は、良くも悪くもなく平均的な成績という結果になり、全ての教科で生徒を能力別にクラス分けした学校は、平均的に成績が低いという結果になりました。PISA2006では入学制度、選択、クラス分けの方針を科学の成績と比較できるデータを集めましたが、それぞれの関係の要因は明らかになっていません。
公立学校と私立学校
私立学校に通う生徒が大半を占めている国の21カ国で、私立学校の生徒は公立学校の生徒より成績が上でした。一方、4カ国で公立学校の生徒は私立学校の生徒より成績が上でした。生徒の社会経済的レベルを考慮すると、公立学校が私立学校の平均12ポイント成績を上回る結果となりました。日本の場合でも、生徒の社会経済的レベルを考慮しないと、成績の大差はありませんが、社会経済的レベルを考慮に入れて再計算すると、公立学校の生徒が私立学校の生徒より成績を上回る結果となりました。つまり、親が子供のために私立学校に入れることで成績がかならずしも向上するわけではないようですが、日本の私立学校には様々なレベルの学校があるので、これはこの調査で注意すべき点です。

学校に対する親の圧力
調査に参加したOECD加盟国中21%の生徒は、保護者の多くが高いレベルの教育サービスや生徒の成績向上を要求している学校に通っていました。16カ国中、調査に参加した親は、一般的に積極的で子供の学校についてよく精通していましたが、これは国ごとに差異がみられました。例として、ドイツでは50%以下の親、ポーランドやコロンビアでは90%以上の親が、学校は子供の進度について常時役に立つ情報を提供していると回答しました。日本は、比較的大多数の親が学校に対して圧力をかけていることが結果からわかります。

(Written by Sukekawa)


