2008年12月05日

科学的リテラシーに関する調査結果(その4) - PISA 2006 Executive Summary 日本語訳&要約

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自己効力感

生徒の科学への興味を調べることを目的とした、「自己効力感」と「科学の成績」の関係を調べた結果があります。自己効力感とは、ある行動や課題を「自分が達成できる」という信念または自信を示すものです。

次の表は以下のA、B、Cの設問を「簡単に、または少しの努力で解答できる自信がある」と回答した生徒の割合です。

  • A:地震発生頻度がなぜ地域によって違うのか説明しなさい。
  • B:病気治療のために抗生物質がどのような役割を果たしているか記述しなさい。
  • C:火星上の生命の可能性を理解するために、新たな証拠をどのように役立てることができるか記述しなさい。

PISA2006_science_literacy4.jpg

一般的に「科学への自己効力感」が高ければ高いほど、「科学の成績」も良いという結果が出ましたが、日本は科学の成績が平均点を上回っていたのにもかかわらず、科学の自己効力感が他国と比べて極端に低いという結果が出ています。

科学への興味

最後に「科学への興味」を測定するための、4つの設問に対する回答状況をご紹介します。

  • A:人体の生物学に対する興味
  • B:科学者が実験を行う方法に対する興味
  • C:科学的説明をする上で必要な事柄に対する興味
  • D:植物の生物学に対する興味

PISA2006_science_literacy5.jpg

この調査からは日本の生徒の「科学への興味」が比較的低いことが分かります。

科学的リテラシーに関するまとめ

科学の重要性を生徒に認識させることや、「科学への自己効力感」を上げること、科学の興味を引き出すような教育に今後注目すべきだと思いました。

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(written by Sukekawa)

■関連リンク
堀川高校の探究活動(スーパーサイエンスハイスクール指定校)
posted by ideamix at 22:28| 教育像の探求 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする