2008年12月05日

科学的リテラシーに関する調査結果(その2) - PISA 2006 Executive Summary 日本語訳&要約

(その1)はこちら

科学の能力測定

PISAにおける科学能力の評価は、次の4つの科学の教養をベースとした事項によって測定されました。
  • 科学知識を持ち、その知識を基に疑問を認識、新しい科学知識を得て、科学に関する事象を証拠に基づいて説明できること。
  • 科学の特徴を人間の知識や探求として理解していること。
  • 科学や技術がどのように物質的、知的、文化的環境を形作っているかを認識していること。
  • 思慮深い市民として、科学に関する出来事に科学の知識を活かして関わること。

PISA2006では、日常生活で目にする科学の問題に基づいて、108問の様々なレベルに渡る問題を提示しました。文章や図表中に示された科学に関する問題ひとつにつき、複数の問題が出され、自分の言葉で回答するような問題がほとんどを占め、結果や思考の過程を説明させる問題もありました。

科学の成績

高い科学技術を備えた労働力の確保は、経済発展のために欠かせません。国として基本的な科学の競争力を持っているということは、一般的に新技術を取り入れるうえで重要とされており、高いレベルの科学競争力は新技術や革新を生み出すために必要です。

特に先端技術と密接に関わっている諸国は、経済成長や社会経済的発展のために高技術を持ち合わせた労働者が必要なので、PISAでも経済界の需要に答えるべく、高レベルに達した生徒の評価に焦点をあてました。

成績は最も良い成績からレベル6〜1という順に区分されています。
  • レベル6の生徒は全体のうち1.3%で、この生徒たちは科学知識や日常生活の様々な複雑な状況に関する知識を認識、説明、適用させることができました。
  • レベル5の生徒は9%で、科学の探求について充分な成熟した能力を持っており、科学の問題で知識と洞察力を適切に組み合わせることができました。
  • レベル2の生徒は19.2%、レベル1の生徒は5.2%でした。

科学で低成績の生徒が多いという結果の場合、国内で科学の人材を確保できないということだけではなく、市民が社会や労働市場に参加する能力が低いというデメリットにつながります。

PISA2006_science_literacy2.jpg

(その3)に続く

(written by Sukekawa)
posted by ideamix at 21:50| 教育像の探求 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする